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思ったことについていろいろ

ヘッドホン ATH-A900Z レビュー

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音の印象

味付け少なめモニター系の音。程よくタイトだけど濃厚な低音。

購入時期

2016年2月頃

はじめに

今までSONYの「MDR-1R mk2」を使用してきたのですが、側圧が強く、しばらく付けていると、圧迫で痛みを感じ、付けていられなくなり、自然と使わなくなった。(タイトで聴き疲れしやすい音であったというのもありますが。)
しばらくはイヤホンに逃げていたのですが、やはり長時間使用ではヘッドホンが必要という事で、お店でいろいろ視聴していたのですが、その中で、鮮やかな赤色をしたアートモニターシリーズのAHT-A1000Zを手にとってみたところ、装着感の良さに衝撃を受けた。ただ、値段がとても手が出ないので、装着感が落ちますが、下位のモデル( ATH-A900Z及びATH-A500Z)を視聴し、一つ下のモデルのATH-A900Zを選んだ。

ATH-A900Z」は2015年11月に発売されたばかりのアートモニターシリーズ最新作の一つ。
値段的に一番の売れ筋になると思われる機種。
ハイレゾ対応など今時の作り。
アートモニターシリーズの上位3つ(ATH-A2000Z、ATH-A1000Z、ATH-A900Z)は「made in Japan」となっている。
eイヤホンの放送でアートモニターシリーズが新しくなったことは知っていて興味があった。

アートモニターシリーズを買うのはこれが初めて。
開放型のエアーダイナミックシリーズはかなり前に持ってたことがありますが。

外観

付属品など
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ヘッドホン外観
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お店で見た時はなんとも思わなかったのですが、実際買ってみると思いのほか高級感がある。
作りがしっかりしている。さすが日本製。

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プラグは金属製ではない。
Web上の感想を見ると、前作は金属プラグだったようです。
ここ最近は材料費が高騰し、去年はイヤホン・ヘッドホンの有名なメーカーが相次いで値上げが実施された状況。
前作と値段を合わせようとすると、音にあまり関係ないところがコストカットされるのは時代が時代なのでしょうがないのではないかと思う。


MADE IN JAPAN
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その他写真
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オーテクはR、Lでなく、「RIGHT」などフルスペルで記載する傾向がある。
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使い心地について

付ける際、ヘッドバンドの長さをカチカチと調整せず使えるのがよいです。
ポンと乗せるだけ。
3Dウイングサポートがすっと沈み、調整され、気持ちがよい。
コードも片出しで邪魔にならない。コードの長さは3mで家用として十分な長さですが、ちょっと取り回しに苦労する。
ではつけ心地が良いかというと、なんということでしょう。はっきり言って悪いです。
側圧がかなりきついです。しばらくつけていると圧力で外したくなる。顔が潰される。次装着するのにためらってしまうほど。
イヤパッドの面積は広く、圧力が分散されそうなきがするのですが、実は人間の頭は耳の後ろはへっこんでいるのでまんまる系のでかいイヤパッドでは前の方の面しか肌に当たらない。つまりイヤパッドの後ろは肌に当たらない。肌に当たる面積が狭いので圧力が分散されず、かなり圧力を感じ、辛い。
イヤパッドもふかふかではなく、硬いです。全然沈まない。フィットしない。買った後、改めてお店で触ってみると、どうもATH-A900Zが一番硬い。
てっきり一番安いATH-A500Zと同じものだと思っていたのですが、よくよく見ると交換イヤパッドの型番が違う。ATH-A900Zの交換イヤパッドの型番は「HP-A900Z」、ATH-A500Zの型番は「HP-A500Z」となっている。
ATH-A500Zの方がなぜか柔らかかった。
この硬さが装着感の悪い原因の一つ。ここはコストをかけても良いから上位モデルのものを採用すれば良かったのではと思う。
イヤパッドの素材、硬さで音は変わるので、目指す音の為、ATH-A900Zのイヤパッドは、あえて硬くしたのかもしれませんが、装着感を優先して欲しかった。装着感が悪いと音質以前にそもそもヘッドホンをしない。
上位モデルのAHT-A1000Zを試聴した時は装着感が良かったのになと思い、残念な気持ちに。

音質について

バランス良く鳴らします。アートモニターシリーズと言うことで味付けはほとんど感じられず。強いて言えば低音が出ている。程よくタイトだけど濃厚な低音。この低音が気持ちがいい。
音の出し方に嫌味が無い。
お店(家電量販店)で視聴した時は、中高音の綺麗な機種だなと思っていたのですが、実際に手に入れると思いの外低音が出ている。
バックに程よい低音が出ており、騒がしいお店での視聴ではこの低音に気がつかなかった。
出来ればeイヤホンなどのBGMの小さい静かなお店で視聴したい。中高音ではなく、中低音の量が多い機種。
低音が出ているけど、中高音は埋もれずクリア。抜けの良い音。
鳴らし続けているとより低音が出るようになる。
お店で聞いたのと家で聞くので印象がかなり違うヘッドホン。お店での視聴では低音が若干薄いかなと思いつつも装着感を評価し、購入したので個人的には嬉しい誤差だった。装着感は悪い誤算でしたが。

解像度は高い。ハイレゾを聞き分け出来るほどの解像度は持っている。
大型ヘッドホンということで音場は広め。遠くからなっている感じ。
密閉型ですが、音の抜けが良い。
フラット系なので特別高音は出ておらず、高音は刺さらない。
聴き疲れについてはタイトな低音の音圧で聞き疲れは多少しやすい。
ノリが良く、パワフルなんだけど、美麗なサウンド。

iPhone直刺しでも十分良い音を鳴らしますが、出来ればヘッドホンアンプ経由で聴きたい。
プレイヤー直刺しだと音の広がりがなく、音が薄くなる。それでも十分良い音ですがこのヘッドホンの本来の力では無い。
ゲイン切り替えのあるヘッドホンアンプの場合、「HI」に設定したほうが良い感じになる。

最後に

サイズが大きいので音場が広く、迫力がある。室内用ヘッドホンならでは。
ちゃんと値段分の音を出してくれるヘッドホンです。
音に変なクセもなく、どの曲でも対応できる。
自分は明らかな高音よりの音は大っ嫌いなのですが、これはバランスが良くて好きです。
オーテクといえば自分は高音よりのイメージがあったのですが、最近のオーテクはCKR10など特別高音よりでなくフラットな音が多い。良いことだと思う。

まだ発売から数ヶ月しか経っていないのでWeb上に感想がほとんどなく、あったとしても買った感想では無く、お店で視聴しての感想だらけで、あまり参考にならず、結局お店で試聴して決めましたが、音は満足。しかし。。。
装着感は最悪です。側圧の強さとイヤパッドの硬さで台無し。なんでこんな硬いものを採用したのだろう。
上位のATH-A1000Zと同じぐらいの柔らかいパッドを採用して欲しかった。ATH-A1000Z以上に採用されているイヤパッドは柔らかく、装着後、イヤパッドが沈み、耳の後ろにもフィットするようになっている。

イヤパッドの硬さもですが、とにかく側圧の強さが残念です。
これのおかげで、装着感が台無しになってる。
側圧の強さがやだでこのヘッドホンを選んだのですが、この強さはお店での短時間での試聴では気が付かなかった。失敗。
ぶっちゃけ「MDR-1R mk2」よりはるかに側圧が強い。
後、家で実際に使ってみて、コードの取り回しには苦労します。せっかくこの時代にシリーズを更新したのだから、コードも着脱式にして欲しかった。
側圧の強いヘッドホンが嫌いな人は避けた方が良いです。
一度視聴する事をおすすめします。
自分は側圧の強さに耐えられず手放してしまいました。

更新履歴

2016/03/21 文章を詳しくした。