pitokka blog

思ったことについていろいろ

独特の音場 イヤホン ATH-CKR10

音の印象

フラット気味の上品な音。ほのかにリバーブのかかった音場。乾いた低音。

はじめに

VGPで何度も金賞を受賞しているイヤホン。
ATH-IM03と比べ、悩んだ末、ATH-CKR10を購入した。
デュアルフェーズ・プッシュプルドライバーという世界初の機構に興味を惹かれた。

メーカサイト

www.audio-technica.co.jp

音質について

上品な音
ボーカルが柔らかい。低音については乾いた質感の音。
音場はかなり広め。自然で開放的な音。大げさに言うとヘッドホンのような広さ。(あくまでも大げさに言えば。実際のヘッドホンと比べれば圧倒的に狭いですが。)
程よい低音。キレがあるのに柔らかいと言うBAでは表現出来ない音。
これがデュアルフェーズ・プッシュプルドライバーの効果か。

音のバランスが良い。フラット気味。強いて言えば低音が多少多いか?いや、これを多いとは言いたく無い。とにかくバランスがいい。フラットと言い切ってもいいかも。特別何かを強調しているわけでは無く、素直な音。モニターのような音では無く、非常に音楽性がある音。
柔らかで、なめらか。高音も丸く、全然刺さらない。聴き疲れはしにくい。
この丸さが人によってはベールが掛かったような詰まった音と感じるかもしれない。
BA程では無いですが解像度は高い。複数人のボーカル付近の分離の良さはハッとする。
CKRシリーズは本当の音を聞いてもらえると言うコンセプトらしいのですが、その通りの音になっています。

誤解を恐れずに言えばSE425の音を解像度を下げ、その代わり柔らかくし温かみを持たせ、より滑らかにして、音場を大幅に広げ、低音を大幅に豊かにした感じ。(あくまでも感じがですよ!)
ちなみにSE425は音がフラットと言われているデュアルBAイヤホン。

独特の音場というか、ほのかにリバーブがかかったような音になっており、ここがかなり評価を分けているようです。
これを好きになれない人はすごい酷評している印象。

コードについて

コードはスターカッド撚り線を使用しているとの事。
しかしコードの表面はラバーぽく、外観面でコードの質はあまり良くない。見た目も微妙。
絡みやすく、クセもつきやすく、引っかかりやすく、使い勝手はあまり良くない。絡み防止スライダーも無い。タッチノイズは多め。
がざがざとかなり不快なノイズが伝わる。
歩きながらの用途にはあまり向かない。外の落ち着いた場所で使用するか、家でじっくり聞く用途で購入したほうが良い。
表面はツルツルにして欲しかった。
値段を考えると外観、実用共にかなりしょぼいケーブル。高いイヤホンなのだからリケーブル可能にして欲しかった。

装着感について

外観上大きく、装着はしにくそうに見えるのですが装着感は思いの外良い。
むしろ良い方だと思います。問題無し。

ケースについて

高級そうなケース付き。磁石で着くようになっている。イヤホンに磁石を近づけるのは良いのだろうか?個人的には磁石では無く、ファスナーやボタン方式にして欲しかった。

最後に

上品な音です。高級感ある音です。
欠点はコードの質と、リケーブル出来ない点。
リケーブル出来れば最高だった。ケーブルの質だけは疑問が残る。タッチノイズは覚悟したほうが良い。
音は本当に素晴らしい。かなりレベルが高い。音についてはこのイヤホンもっと評価されて良いと思う。
室内用として購入するのであればおすすめ。
ただ、現在は製造が終了し、後継機ATH-CKR100が出ています。