WindowsVista上でのGV-MVP/GX2使用感について
「Vistaで動作したアプリケーション」の続き
I-O DATAが出したTVキャプチャー「GV-MVP/GX2」はVistaに正式対応したと発表がありましが、
このキャプチャーボードのソフト「mAgicTV5」はオーバーレイ使用ソフトでした。
VistaではAero表示時、オーバーレイを使用することが出来ず、使用した場合、
ウインドウの透明や3D効果がない「Windows Vista ベーシック」表示になってしまうのです。
参考リンク:
元麻布春男の週刊PCホットライン(PC Watch)内「オーバーレイ表示が共存できないAero」
[WinHEC 2006#07]Windows Vista環境下のビデオ再生&著作権保護機構(4Gamer.net)
なので、僕は「mAgicTV5」を使うときは「Windows Vista ベーシック」に切り替わってしまうけど、Vistaでも使えるようになりましたよ、と言う
対応だと思っていたのです。
しかし、Vistaのインストールが終わり、「mAgicTV5」を使ってみると、「Windows Aero」のままで、ソフトが起動したのです。
これは驚きました。
Aeroのままと言うことはオーバーレイを使用していないと言うことになります。
Vista対応のために、ちゃんとオーバーレイを使用しないようにソフトを書き換えたのかと思いました。もしそうならすばらしいです。
ネット情報では、Aeroに対応するには、表示方法をオーバーレイからDXVAに切り替えなければならず、
それにはかなりプログラムを書き換えなければならないといわれていたのですが、以外にオーバーレイ使用ソフトは簡単にAero対応に作り直せる方法があるのかな?
まぁそれはいいとして、Aero上で「mAgicTV5」が動くと言うことは、3D機能が使えると言うことです。
と言うわけで、参考に、そのときのスクリーンショットを載せておきます。(「mAgicTV5」に映っている映像は外部入力端子から映したWiiの映像)
- タスクバーにマウスポインターを置いたときのサムネイル表示
- Windows フリップ 3D 使用時
「フリップ 3D」や「サムネイル表示」のときでも、映像は動いています。
オーバーレイを使用していないので、キーボードの「PrintScreen」で映像のスクリーンショットも取ることが出来ます。これは便利です。
さて、僕は時々、「GV-MVP/GX2」の外部入力端子にゲーム機を繋ぎ、遊ぶことがあるのですが、
(ネットではゲームをキャプチャー経由で遊ぶのは論外と言う流れがあるようですが、ダイレクトプレビュー機能を持ったボードなら、確かに何ミリ秒かは遅れていますが、シビアな入力を求めるゲームでなければ、ぜんぜん気にならないレベルです。)
オーバーレイを使わなくなったと言うことは、出力される映像は使うときよりも(マシンスペックの影響を受けるため)、遅れるはずです。
やってみたところ、想像通り、ボタンを押してからすこし遅れて反応します。
時々コマも切れるし、正直遊ぶには厳しいレベルです。
Vistaではこういう使い方はあきらめるかと思っていたのですが、
ためしに、Aeroを切り、「Windows Vista ベーシック」にしてから、「mAgicTV5」を使用してみると、XP時代と同じ反応速度に感じました。
どうやら、Aeroを使っていないときは、オーバーレイを使用して表示しているようです。
これはまたまた驚きました。
「PrintScreen」キーによる映像のスクリーンショットも取れません。オーバーレイを使用している証拠です。
なので、ゲーム機で遊ぶときは、「Windows Vista ベーシック」にして、使用することにしました。
これで、「GV-MVP/GX2」に対する不満はなくなりました。
Vistaでも前と同じ感覚で使えています。
スリープからの予約録画も普通に使えています。結論はVista上でも「GV-MVP/GX2」は問題なく使えます。(当たり前か)
2007/02/18 12:00 追記
ここ最近、急にAero使用時でも、外部入力からの映像の反応がよくなりました。
ゲームも問題なく遊べるぐらいに。
原因はよくわからない。
「電源オプション」を「バランス」から「高パフォーマンス」にして見たときから、よくなった気がする。
しかし、「バランス」に戻しても反応は良いまま。
前のときは何かの処理でCPUなどに負担がかかっていたのかもしれない。
と言うことで、Aeroでも問題なくなりました。
ただ、やっぱり、心持、ちょっとだけオーバーレイのほうが反応がいいように見えるけども。
2007/02/25 追記