『「読む、書く、話す」脳活用術』を読んだ
今まで、「脳を活かす勉強法」、「脳を活かす仕事術」、「脳を活かす生活術」と今回のを含め、このシリーズを4つ読んできましたが、今回が一番ぐいぐい読むことが出来た。面白い。
茂木さんの書く文章はとても好きで、いろんな本を読んで、良くこんなきれいな文章を書けるなと尊敬していたので、今回文章の書き方などを読んで、いつもこのような方法、考えで書いているのかと知ることが出来て良かった。最初から最後まで興味を維持して読むことが出来た。
今回の本で、特にいい思ったのが「文章の複雑骨折」という文。なかなかうまい表現だなと思った。
自分なりにまとめると、時間を掛けて一つ一つの文章をきれいに作っても、他の文章との流れが、切れてしまい、文全体の流れが統一感が無くなってしまう。そこで、とにかく、些細な文法の間違いなどを気にせず、どんどん続けて一心不乱に文章を書いていく。脳をフロー状態に持って行き、一気に書いてしまうのがよい。とのこと。
「フロー状態」については、P84より引用
脳の「フロー状態」とは、あることに熱中している時に、時間や周囲の状況も忘れるほど、その動作に没頭してしまうことです。
この「フロー状態」に持っていくことがとても重要と説いている。
自分もよく、時間を掛けて悩んで文を作って、この文と、この文の流れが悪いなと思ったことが何度もあるので参考になる。これからは、とにかく文章を打ち込んでみようと思った。確かに以前、一気に書いたとき、比較的よく書けたと思ったことがあるので。頭の中でおぼろげに感じていたことが、はっきりと認識できた。
次に、なるほどと思ったのが、なぜ読書は良いのかについての記述。
今まで、各種本の中で、"本を読むのがよい"と書かれた文章を読んできたのですが、今回の本が一番なるほどと納得出来た。
P69より引用
では、なぜ読書は脳に良いのか。それは読書をするうえで、脳の中で「シンボル処理のダイナミクス」が行われるからです。
たとえば、私たちは、鳩を平和のシンボル(象徴)として扱っています。
「シンボル処理のダイナミクス」とは、鳩を平和のシンボルと見なすように、あるもの(ここではハト)を、脳の中で別のある物(平和)へ変換することを指します。
このシンボル処理のダイナミクスが複雑であるほど、脳に負荷が掛かり、脳の活性化によいということ。
その他、いろいろ興味深いことが書かれています。
自分はまだ、レベルの高い文章を書くことはできていないけど、より文章を良く書けるように心がけたい。
最後に、本の目次を紹介。
SECTION1 JAPANESE
- LECTION1 読書力―「言葉」を読み、脳に知を蓄える
- LECTION2 文章力―「言葉」を書いて脳を鍛える技術
- LECTION3 話す力―言葉の熱で人は動く
SECTION2 ENGLISH
- LECTION4 リーディング力―英語習得のメカニズム
- LECTION5 リスニング力―プライミング効果
- LECTION6 スピーキング力―ネイティブ化計画
- LECTION7 ライティング力―英語脳になる
Googleブックスで一部を読むことが出来ます。
「読む、書く、話す」脳活用術: 日本語・英語学習法 著者: 茂木健一郎 - Google ブックス
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/01/14
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