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Celeron G530とPentium G630Tの比較

はじめに

ここ最近「Celeron G530」と「Pentium G630T」を買ったので比較しました。
Celeron G530」はTDP 65W、「Pentium G630T」はTDP 35Wとして売られている。

違い

ぱっと見て、クロックやキャッシュはほとんど変わりませんが簡単に整理すると次のような違いがあります。

CPU Celeron G530 Pentium G630T
TDP 65W 35W
CPUクロック 2.4GHz 2.3GHz
3次キャッシュ 2MB 3MB
VCore(CPU電圧) 普通(アイドル時 約1.032V) 低電圧(アイドル時 約0.968V)
GPU定格クロック 850 MHz 650 MHz
GPU最大クロック 1 GHz 1.1 GHz

詳細はintelのサイトを参照。


あまりネットでは触れられていませんが、T付き(低消費電力モデル)はVCore(CPU電圧)と GPU定格クロックが低くなっています。
これらにより「Pentium G630T」はTDP 35Wを実現していると思われます。

消費電力

構成
マザーボード P8H67-I (Mini-ITX)
メモリー DDR3-1333 4GB (2GB x2)
システムドライブ Crucial m4 CT064M4SSD2 64GB (SSD)
データドライブ WD 750GB (2.5インチHDD)
地デジチューナー1 GV-MVP/XSWPCI Express x1 接続)
地デジチューナー2 GV-MVP/XZ (USB接続)
地デジチューナー3 GV-MVP/XZ2 (USB接続)
電源 AC150-AP04AA(ACアダプタ150W)


上記構成でCPUのみを変えて、消費電力を簡単に測定しました。
すみません。録画PCなので動作は録画関係のみです。
ワットチェッカーPlus」で測定。目視による測定なので参考程度に。

使用CPU Celeron G530 Pentium G630T
アイドル 31W 31W
4同時録画 39W〜41W 37W〜38W
4同時録画 and 視聴 50W 43〜45W

VCore(CPU電圧)と GPU定格クロックに違いがあるのですが、意外にもアイドルは変わりませんでした。(ワットチェッカーPlusでは小数点以下の値は測定できないので、小数点以下の値に違いがあるのかも知れませんが)
しかし、実際に処理を行っている時は消費電力が下がりました。

ベンチマーク結果

古いですが「CrystalMark 2004R3」によるベンチマークを行いました。

Celeron G530」の場合。

Pentium G630T」の場合。


Celeron G530」の方がスコアが良い。3次キャッシュの大きさより、クロック数の大きさで押し切った感じ。

TDP35W版のリテールクーラーについて

通常版と違い低消費電力モデルはリテールクーラーが薄くなっています。
この薄いリテールクーラー、Web上ではうるさいと不評です。
自分はこの不評にびびって、初めは「Pentium G630T」に「Celeron G530」に付いていた通常版のリテールクーラーを使っていたのですが、マザーボードを変える機会があったので、その際「Pentium G630T」に付属の薄いリテールクーラーを使ってみました。
正直思ったり静かでした。アイドル時(約1600rpm)では通常版のリテールクーラーとほぼ同じ音、ほとんど気にならない。個人的には合格範囲。
ただ、最大回転速度になると爆音。噂通り凄くうるさい。
マザーボードのファンの回転速度調整で、回転数を下げてあげればリテールでも問題ないかなという感触です。

最後に

体感ではほとんど変わらない。個人的には「Pentium G630T」方が消費電力が低くて好きです。
何かの参考になれば。

インテル Celeron G530 2.40GHz 2M LGA1155 SandyBridge BX80623G530

インテル Celeron G530 2.40GHz 2M LGA1155 SandyBridge BX80623G530