pitokka blog

思ったことについていろいろ

仕様変更されたGoogleの検索結果でOperaの「早送り」を使い、次の検索結果を表示する方法

2011/04/21 更新(リンク誤り修正&文章修正)
2011/04/23 更新(Opera拡張機能による解決方法 追記&文章修正)

はじめに

Operaの代表的な機能の一つとして、あらかじめ「次へ」などのリンクを認識して、リンクをクリックすることなく、次にそのリンクを開ける「早送り」(Fast Forward)という機能があります。

これは何が便利かというと、たとえば、Goolgeの検索結果で次のページに行きたい場合、「次へ」をクリックするのではなく、「巻き戻し」ボタンや、キーボードのスペースキー、または、マウスジェスチャーで「→」または「→↑」と入力することで、すばやく次のページに移動することができます。
つまり、マウスジェスチャーで、本のページをめくるように、どんどん次の検索結果を見ることができ、とても楽で、快適なのです。


※「早送り」機能について、文字ではよくイメージが沸かないという方に、参考としてOperaの「早送り」について説明している動画を紹介します。この動画はOpera社が作成した物。

問題

しかし、少し前あたりから、Googleの仕様が変更され、インストールしたてのOperaでは「早送り」機能で次のページに行くことができなくなってしまいました。(その代わり、「Google - サービス (http://www.google.co.jp/intl/ja/options/)」を表示してしまう。)


自分はGoogleで「早送り」がうまくいかないことに気がついてしばらくは、変にその事実を冷静に受け止め、大して調べもせず、そのまま使い続けていたのですが、これはまずいということで真剣に調べました。

結論

結論から言うと、「FastForward.ini」の;Japaneseの後に「" 次へ " 」を追記することで、昔のように早送りで次のページに移動できるようになります。詳細は下の方にある「解決手順」を参照。

結論に至るまでの経緯について

「FastForward.ini」についての説明は以下のサイトが詳しいので、ここでは簡単に説明。
fastforward.ini - Opera Wiki


Operaの「早送り」は「FastForward.ini」の情報を見て、行っています。
このファイルに定義されているキーワードに一致した場合、「早送り」の対象になります。
インストールしたてのOperaの場合、あらかじめ、この中に「次へ」というキーワードが入っています。


はじめ、自分の「FastForward.ini」を見たのですが、「次へ」の文字がちゃんと入っていたので問題なし。次にGoogleのHTMLソースを見たのですが、ソースもリンクが「次へ」となっており、これも問題なしだと思った。

そして、この問題についてWeb検索したのですが、ぜんぜん引っかからない。

普通の検索をやめて、Googleリアルタイム検索で調べたところ、Twitterの情報で、以下のツイートを発見しました。



なるほど!「次へ」の前後にスペースが入っているので、「早送り」がうまく動かなかったらしい。
なので、「FastForward.ini」に「" 次へ "」と書けばOKということ。

GoogleのHTMLソースが以下となっており、bタグに目が行って、半角スペースに気がつかなかった...

<a 〜省略〜>  <b>次へ</b>  </span> </a>

ちなみに、現時点のGoogleで「早送り」をするとなぜ、「Google - サービス」に飛んでしまうのかというと、このリンクの文字が「さらにもっと ≫」となっている。
“≫”も「FastForward.ini」に定義されているので、反応して、そこに移動してしまうと思われる。

解決手順

サクラエディタなどのUTF-8対応エディタで編集してください。


1.Operaのアドレスバーに「opera:about」を入力し、「Opera について」を表示します。



2.その中で、「設定」に書かれているフォルダパスをコピーする。
※ フォルダパスは環境によって違います。
例)
C:\Users\hoge\AppData\Roaming\Opera\Opera\operaprefs.ini
と書かれている場合、フォルダ部分の
C:\Users\hoge\AppData\Roaming\Opera\Opera\
までをコピー。
(このフォルダを、Opera設定フォルダと言う)


3.エクスプローラを起動し、先ほどコピーしたパスを入れて、設定フォルダに移動。


4.Operaを終了します。


5.先ほどの"3."で開いた設定フォルダとは別ウインドウでエクスプローラを起動し、Operaのプログラムフォルダを開きます。
※ 普通は、"C:\Program Files\Opera"や、"C:\Program Files (x86)\Opera"のはず。


6.プログラムフォルダの中に「ui」というフォルダがあるので、そのフォルダの中をのぞく。


7.中にある「fastforward.ini」をコピー


8."3."で開いた場所(設定フォルダ)にコピーした「fastforward.ini」をペースト。
※ つまり、設定フォルダの先頭に「fastforward.ini」を置く。


9.ペースト後、その「fastforward.ini」ファイルをテキストエディタで開く。


10.;Japaneseの場所に「" 次へ "」を追記。(“次へ”の前後には半角スペース

;Japanese
次へ
" 次へ "


11.「fastforward.ini」を上書き保存。


12.Operaを起動。


これで見事に、Googleの検索結果にて、「早送り」を使用して、次の検索結果に移動するはずです。


Webの情報に感謝。


2011/04/23 追記

Opera拡張機能「Extream Fast Forward」による解決方法

Twitterで教えてもらったのですが、もう一つのやり方として、Opera拡張機能(エクステンション)の1つ「Extream Fast Forward」による解決方法があります。
こちらの方はクリック数回で適用できるお手軽さで、しかも標準のFast Forwardより高機能。よろしければどうぞ。
詳細は「Extream Fast Forward」のサポートページを参照。


「Extream Fast Forward」のインストールページ
Extream Fast Forward extension - Opera add-ons


「Extream Fast Forward」のサポートページ
t.ashula - Extream Fast Forward for Opera Extension