pitokka blog

思ったことについていろいろ

DAP XDP-100Rの感想

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購入時期

8月末頃

良いところ

音量ステップが細かい(161ステップ)。非常に小さい音に出来る。
プレイヤーの使い勝手は良い。
画面はDAP上位レベルの綺麗さ。(DAPとしては)

悪いところ

標準プレイヤー以外は音が悪い
でかい。外には持ち出しにくい。
Android採用によるアプリアップデートの嵐
イヤホンジャックの質が悪い
音量の上げ下げに若干のラグがある

はじめに

これまではデジタルオーディオプレイヤー(DAP)はiPhoneを使用していたのですが、iPhone6sにしてから、キュルキュルやブチブチなど電波ノイズ?が出て音が悪いと言うか音質以前だなと言う状態だったので、最近DAPが欲しいなとネットや店頭などで色々調べていた。
AK70だったり、AndroidDAPならApple Musicが使えるな…などと思っていたら、Webショップの期間限定セール。
XDP-100Rのセール価格に思わず、ノーマークだったけど、ポチってしまった。

外観など

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使用感について

初回起動時間はかなり長い。5分は待った気がする。
起動後、設定やアップデートがアップデートが続く。
購入してから使用できる状態になるまでに1時間半は覚悟していた方が良いかもです。
この点はAndroidを採用している部分の欠点ですね。
それと引き換えにいろんなアプリを入れる事ができるわけですが。
そういう意味では単純なオーディオプレイヤーとして購入するならAndroidで無いAKシリーズなどを選んだ方が良いのかもしれないです。

オンキョーDP-X1との違い

このDAPよくオンキョーのDP-X1と比べられます。
なぜなら会社は同じ(オンキヨー&パイオニアイノベーションズ)で、内部構造はほぼ同じで、ブランドで機種が分かれているため。
詳細は以下
www.phileweb.com

簡単にここで書くとXDP-100Pは

  • スピーカーが付いている
  • バランス端子が無い。
  • バンパーが付いている
  • 音楽プレイヤーアプリのデザインが違う。

デフォルトの音楽プレイヤーアプリについて

画面のデザインセンスが良い。
正直、オンキヨーよりはるかに良いと思います。
オンキョーのDP-X1はお店で触りましたが、シークバーが円型だったり、ボリューム表示が直感的にわかりづらい表示などいろいろデザイン重視で、何がなんだか分かりません。

バンパーについて

取り外し可能なバンパーが付いている。
正直かなり邪魔です。イヤホンが挿しづらい。またSE535などの太いプラグの場合、ぶつかり奥まで挿せない。
外すためにはドライバーでネジを外す必要がありますが、かなり穴が小さい。精密ドライバーを要求される。

音質について

ノイズも無く、クリア。
柔らかで上品な音。ちょっとドライな音。
音があっさり気味で、人によってはつまらない音に感じるかもしれない。
聴き疲れしにくい音。

正直個人的にはあんまりパッとしない音なのですが、ポタアンをかますと激変します。
手持ちのポタアンTEACのHA-P50をアナログ接続した所、音場が広く、力強さが加わり、非常に良い音になる。ポタアンをかます事でここまで良くなるとは非常にアナログのポテンシャルが高い証拠だと思う。

イヤホンジャックについて

Web上で話題になっていますが、噂通りしょぼい。
正直5万円台のプレイヤーとしては、しょぼすぎる。安物の延長ケーブルのジャックの方がまだ良いというレベル。
開発段階で誰もおかしいと突っ込む人はいなかったのだろうか?どうしてこんなジャックを採用したんだと感じざるをえない。
カチッと言う感じでは無く、ぬるっと挿さる感じ。厳密に言えば多少はカチッとするけども。気持ちが良く無い。個人的にはかなりの減点対象。

他のアプリについて

Android採用ということで、Apple Music、Amazon Prime Musicなど定額配信のアプリを入れられるのが利点だと思います。
が、なぜか別途入れたアプリの再生時にはジリジリというノイズが発生する。
ノイズと言うか、音自体がぶれていると言うか歪んでる。音楽アプリだけでなく、YouTubeアプリでも同じ。
特に音量1にした時はひどい。ザザザとかジリジリと言うノイズが乗りまくり。
これを回避するにはゲインをlowにして音量40でようやくノイズが無くなる感じ。
ちなみに音量40はiPhone6s(音量を自動調整ON時 以後略)の音量で2と3の中間ぐらいの音量。
音量50ぐらいの場合、iPhone6sで3ぐらいの音量。
※音量25ぐらいの場合、iPhone6sで1ぐらいの音量になります。

※なお、話がそれますが、どれだけこのプレイヤーの音量ステップが細かいかが分かると思います。

正直この音量で聴いているのは割と少数派なのかなと思っていますが。
しかし、自分のよく使う音量1でバックグラウンドノイズが出てしまうのは非常にマイナス。
しかもそんなに音はぶっちゃけ良く無い。iPhoneで聴いた方がクリアで音が良いと思います。
と言う事で他のアプリで聴くのはオマケぐらいに思っていた方が良いです。
ただ、ラインアウトモードでポタアンをかまして聴くとなんとノイズも無く良い音となる。
ある程度、音を上げないといけないみたいです。

別売のケースについて

公式にケース「XDP-APU100-K」が別売されていますが、個人的にはおすすめしません。
入れるのに苦労しますが、更に一度つけると、外すのに非常に苦労します。
と言うか私の場合、外せませんでした。30分以上粘った結果。無理だと悟り、ケースを破壊して外しました。(縫い目?のところを剥がした)
ぴっちぴちに作ってあり、ボリュームダイヤルの所で引っかかるのですが、そこを全く考慮に入れていません。
AKシリーズのケースのようにボリュームのところは完全に空けとけばよいのにという感じです。
覆うことしか考えておらず、付け外しのことを考えていない。
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最後に

他のアプリで聴くとノイズが出るのが残念です。他のアプリが満足に使えないとなると、正直あんまりAndroidの意味が無い。
また、Androidを採用した事で、自由を得たと引き換えに複雑さともっさりとなっている。
個人情報の塊となってしまうのでロックもしないと行けないし。

Androidアプリを入れられるというのは、期待しない方が良い。オマケで入れられる程度に思っていたほうが良いです。
標準プレイヤー以外はノイズが乗り、音がかなり悪くなるので。

また、イヤホンジャックの質が悪いのもマイナス。指すときグニュというすごい微妙な感触。カチッとハマって欲しい。
ネット上で指摘されていますが、どの店舗の展示品も摩耗してイヤホンジャックがガバガバになっている。

良い所は非常に最小音量が低いところです。かなり音を絞れるので寝る前に聞くのにも良いです。
ホワイトノイズも感じません。


なお、9/2に新作の「XDP-300R」が発表されました。
www.phileweb.com

不要なバンパーやスピーカーが無くなり、バランス端子が追加され、良さそうです。
イヤホンジャックが改善されていると良いなと思う。

独特の響きと明瞭な中高音 イヤホン Piano Forte I

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音の印象

ほのかにホールのような響きのある音。明瞭な中高音。

頂いた時期

2016年7月頃

はじめに

ということで、イヤホンブランドのfinalさんより、非売品のPiano Forte Iを頂きました。
自分は7月に秋葉原で開催されたポタフェス2016夏に行ってきたのですが、その後、「Fシリーズtwitterレビューキャンペーン@ポタフェス」に参加してみたところ、なんと当たりました。
ちなみに該当のツイートはこちら。


ついでにその他感想ツイート


Fシリーズは、heavenシリーズよりタッチノイズが改善されているのが嬉しかった。個人的にはF3100が欲しい。いずれ買おうと思っています。


話を戻して、Piano Forte Iは現在売られているPiano Forte IIのプロトタイプ?的存在で、
かつて「ヘッドホンブック2011」に付属されていたようです。
今では、何度か懸賞商品として配られているようです。
参考:
final-audio-design.com
Piano Forte IIの商品ページの最後の方に「*本製品は、音楽出版社「ヘッドホンブック2011」に付録された“Piano Forte”を、更に進化させたものです。」と書いてある。

外観など

本体は黄色と黒茶のカラーリング(黒っぽく見えますが茶色です)
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絡み防止スライダー付き。ケーブルの色は黒です。
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Lプラグ
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その他写真
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音質について

広がりのある音。独特の響きがある。表現が適切かどうか分かりませんが、しいて言えばホールのような感じ。ほのかですが。
低音は柔らか。
鳴らし始めは柔らかな音の印象でしたが、鳴らし込んでいるうちにタイトさが出てくる。
いい感じにぼけている。
高音は刺さりませんが、中高音は少しタイト目なので、人によっては聞き疲れしやすいか。
インナーイヤータイプという事で抜けの良い音。音が立体的。
重厚では無く、独特の低音の響きがある。
音のバランスは強いて言うなら弱かまぼこか。あくまで強いていえば。
柔らかながら、中高音は明瞭で綺麗な印象。
空間表現が上手い。
オーケストラを再生したら思わず、ほおと唸ってしまった。
Piano Forte IIと同様に多分3000円代だと思われますが、クオリティが高い。

柔らかいと言っていましたが、ポタアンで聞くと、全体的にタイトな音になる。特に低音。
個人的には、出力の弱いプレイヤーで聞いた方が相性が良いと感じた。例えばiPhone直刺しなど。

最後に

驚きました。かなり音が良いです。
これがプロトタイプとは。
Piano Forte IIの音が気になってきました。
finalさんありがとうございます。

最後に、Fシリーズの宣伝をしておきます。
final-audio-design.com

きらびやかな高音 イヤホン Heaven V

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音の印象

きらびやかな高音。金属的でシャープな音。クリアだけどほのかにぬくもりがある音。

購入時期

2016年1月頃

外観について

付属品など
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今時珍しい日本製。
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箱がもの凄い高級感があります。
価格に見合う演出で嬉しい。
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ケース
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中にイヤホンが入っています。
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イヤピースは潰れている。一度取り外し、指で触ればある程度直る。
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その他写真
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コードについて

コードはフラットケーブルになっている。
少し癖がつきやすく、扱いは面倒。
表面はつるつるで絡み防止スライダーはスムーズに動かせる。
Web上の評判でタッチノイズが凄いと聞いていたので、身構えていたのですが、やはりちょっとすごいです。
このイヤホン最大の欠点です。かなり不快なタッチノイズが発生します。
ごそごそと、すごいノイズが伝わります。歩きながら聞く用途にはかなり不向きです。自分の場合その用途では聴いていられないです。
SHURE掛けすることで、大幅に改善されますが、外観上は無理矢理感がありありで厳しい。
外の落ち着いた所で使用するか、家でじっくり聞く用途向けに購入したほうが良いです。
メーカーは「タッチノイズを抑えたオリジナルフラットケーブル」と書いているのですが、抑えてこれなのか…という感じです。

つけ心地

見た目はつけ心地が微妙そうに見えるのですが、思ったより悪く無いです。
すっと入り、むしろ良い方です。問題無し。
金属なので、寒い日はひんやりする。はじめだけですが。

音質について

簡単に言えば、ドンシャリ的な弱カマボコ。中高音より。パンチのある音。金属的でシャープな音。
基本的にはクリアだけどほのかにぬくもりがある音。
ぬくもりはあるといえど、高音は若干刺さりやすく、聞き疲れしやすい。
若干乾いた音。
シングルBAと言うことで、繊細で音のつなぎが滑らか。
そして、シングルBAの割に低音が出ている。
ダイナミック型よりは全然出ていませんが必要十分の量は出ている。デュアルBAであるSE425とほぼ同じぐらい出ている。
BAは数では無いんだなと思わせてくれる。
ただ左右の音場は狭め。奥行きはある。
売りにしているだけあり、ボーカルものは素晴らしい。
俗に言うキラキラサウンド。
これを聴いた後だと、あのSE535ですら、ぼけたサウンドに聞こえる。そんな感じのシャープさ。

シングルBAと言うことで音のキレは良い。
超高速スピードの曲を聴いても反応する。
ジャズなども良い。例えばトランペットの音がペラペラにならず、ちゃんと聞こえる。
ただ複数の楽器があるオーケストラの音になると急にダメになる。そこはやはりシングルBAの限界か。

メーカーの謳い文句に「ぬくもりとクリアさを両立した自然なボーカル再生を実現」とありますが、確かにそういう面もありますが、再生環境を選びます。
最初のほうで、「基本的にはクリアだけどほのかにぬくもりがある音」と書いたのは、再生環境により、そうじゃない場合があるためです。
例えばiPhone6SやヘッドホンアンプHP-A3で再生する分には謳い文句通り、ぬくもりとクリアさを両立しているのですが、ポタアンDAC-HA200やHA-P50を通して聞くとかなり中高音よりのシャープな音になり、ぬくもりはほぼ感じない聞き疲れしやすい音になる。
かなり再生環境を選ぶ印象です。聞くとしたら、プレイヤー直刺しか、味付けのないヘッドホンアンプで聞くのが良いと思います。

最後に

Heaven VはHeavenシリーズの中でもシャープな音のようです。
金属的でキラキラなサウンドが好きな方にはおすすめできるとおもいます。
高音が苦手な方は避けたほうが良いとおもいます。

final バランスドアーマチュア型イヤホン Heaven V FI-HE5BSB3-A

final バランスドアーマチュア型イヤホン Heaven V FI-HE5BSB3-A

独特の音場 イヤホン ATH-CKR10

音の印象

フラット気味の上品な音。ほのかにリバーブのかかった音場。乾いた低音。

はじめに

VGPで何度も金賞を受賞しているイヤホン。
ATH-IM03と比べ、悩んだ末、ATH-CKR10を購入した。
デュアルフェーズ・プッシュプルドライバーという世界初の機構に興味を惹かれた。

メーカサイト

www.audio-technica.co.jp

音質について

上品な音
ボーカルが柔らかい。低音については乾いた質感の音。
音場はかなり広め。自然で開放的な音。大げさに言うとヘッドホンのような広さ。(あくまでも大げさに言えば。実際のヘッドホンと比べれば圧倒的に狭いですが。)
程よい低音。キレがあるのに柔らかいと言うBAでは表現出来ない音。
これがデュアルフェーズ・プッシュプルドライバーの効果か。

音のバランスが良い。フラット気味。強いて言えば低音が多少多いか?いや、これを多いとは言いたく無い。とにかくバランスがいい。フラットと言い切ってもいいかも。特別何かを強調しているわけでは無く、素直な音。モニターのような音では無く、非常に音楽性がある音。
柔らかで、なめらか。高音も丸く、全然刺さらない。聴き疲れはしにくい。
この丸さが人によってはベールが掛かったような詰まった音と感じるかもしれない。
BA程では無いですが解像度は高い。複数人のボーカル付近の分離の良さはハッとする。
CKRシリーズは本当の音を聞いてもらえると言うコンセプトらしいのですが、その通りの音になっています。

誤解を恐れずに言えばSE425の音を解像度を下げ、その代わり柔らかくし温かみを持たせ、より滑らかにして、音場を大幅に広げ、低音を大幅に豊かにした感じ。(あくまでも感じがですよ!)
ちなみにSE425は音がフラットと言われているデュアルBAイヤホン。

独特の音場というか、ほのかにリバーブがかかったような音になっており、ここがかなり評価を分けているようです。
これを好きになれない人はすごい酷評している印象。

コードについて

コードはスターカッド撚り線を使用しているとの事。
しかしコードの表面はラバーぽく、外観面でコードの質はあまり良くない。見た目も微妙。
絡みやすく、クセもつきやすく、引っかかりやすく、使い勝手はあまり良くない。絡み防止スライダーも無い。タッチノイズは多め。
がざがざとかなり不快なノイズが伝わる。
歩きながらの用途にはあまり向かない。外の落ち着いた場所で使用するか、家でじっくり聞く用途で購入したほうが良い。
表面はツルツルにして欲しかった。
値段を考えると外観、実用共にかなりしょぼいケーブル。高いイヤホンなのだからリケーブル可能にして欲しかった。

装着感について

外観上大きく、装着はしにくそうに見えるのですが装着感は思いの外良い。
むしろ良い方だと思います。問題無し。

ケースについて

高級そうなケース付き。磁石で着くようになっている。イヤホンに磁石を近づけるのは良いのだろうか?個人的には磁石では無く、ファスナーやボタン方式にして欲しかった。

最後に

上品な音です。高級感ある音です。
欠点はコードの質と、リケーブル出来ない点。
リケーブル出来れば最高だった。ケーブルの質だけは疑問が残る。タッチノイズは覚悟したほうが良い。
音は本当に素晴らしい。かなりレベルが高い。音についてはこのイヤホンもっと評価されて良いと思う。
室内用として購入するのであればおすすめ。
ただ、現在は製造が終了し、後継機ATH-CKR100が出ています。

本当に「意外にいい音」 ヘッドホン EHP-R/OH1000A

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音の傾向

クリアで抜けの良い音。程よい低音。美麗サウンド。

購入時期

2016年5月頃

はじめに

「EHP-R/OH1000A」はエレコム初のハイレゾ対応ヘッドホン。
PC用周辺機器メーカーとして有名なエレコム。なぜかここ最近オーディオ機器に力を入れている。
「意外にいい音、エレコム。」と言う自虐的でなかなかセンスのいいキャッチコピーなどで注目されはじめている印象。

このヘッドホンはWeb上でコストパフォーマンスが良いと評判の機種。

自分はヘッドホンの頭の締め付けが苦手で、ヘッドホンよりはイヤホン派の人間ですが、音場の広さはどうしてもヘッドホンには勝てない。ゲームなどをする際はイヤホンよりヘッドホンの方が良いということで、つけ心地がよく、コンパクトで質の良いヘッドホンを買おうと思い、調べていた中で、この機種に目をつけた。
実際にお店で聞いて見ると本当になかなかいい音を出していた。
値段も安く、付け心地も合格点だったので購入した。

なお、家用として選んだので、色は無難なシルバーでなく、ゴールドにした。

メーカーサイト

www2.elecom.co.jp

付属品など

付属品は取説のみ
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イヤパッドは右側がずれていました。ということ一回外して、付け直しました。
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外した所、ドライバーが見えた。チタンコートされている。
想像以上にぴっかぴかのギンギラギンで驚いた。
すごい音が良さそうな雰囲気を醸し出している。
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外したイヤパッド。肉厚。
なお、イヤパッドは別売りもされています。
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その他写真
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音質について

実際に購入し、家で音を聴いてみると、かなり音がいい。
1万円以下ということを考えればすごいクオリティ。

クリアで抜けの良い音。程よい低音。美麗サウンド。高音が綺麗。
どちらかと言うと耳に優しい音。聴き疲れしにくい方だと思う。
優しいとはいえ、低音はそんなにぼけていない。低音の解像度もなかなか。
音場は広め。奥行きも感じる。抽象的表現を使うと柔らかながらフォーカスがちゃんと定まっているという感じ。
解像度は値段を考えるとかなり高い。
あんまり味付けは感じない。
ボーカルに艶を感じる。

付け心地について

ヘッドバンドの側圧について
側圧は強く無く、イヤパッドも柔らかく、耳に優しい。強くないというよりかむしろ弱い部類。(いい意味で)
ずっと付けていても痛くなりにくい。数時間は余裕でつけてられる。
eイヤホンの放送でエレコム特集があり、そこにメーカーの方が喋っていたのですが、
要約すると、アジア系と欧米系で頭の骨格が違うとのことで、欧米系に合わせるとどうしても日本人には側圧がきつめになるそうです。
エレコムは全世界ではなくアジア地域のみで物を販売しているということで、はなからアジア系の骨格に合わせた調整をしているようです。スペインに出店した際、いろんな人からゆるゆるだと言われたそうです。
全世界展開していない事を逆手にこの程よい側圧が実現出来ているようです。

参考:
e☆イヤホンTV第266回『エレコム / ロジテック特集』2015/12/4放送分
www.youtube.com
(提供:eイヤホン)約44分あたりからヘッドホンについて語り始めています。


イヤパッドはプロテインレザーを使用しているとのことで、肌ざわりがしっとりとしており、クッションも低反発で柔らかく、質がかなり高い。
しかも、ちゃんとパッドが別売りで用意されているのも良い。
エレコムの本気を感じる。

正直、パッドは値段を抜きにして、かなり良い。
2万クラスでも硬めの質の悪いイヤパッドを使っているメーカーが多い中でこれはかなりポイントが高い。他のメーカー(特にオーディオテクニカJVC)は見習って欲しいところ。

コードは方出しで、邪魔になりにくく良い。
ちなみにリモコンありモデルも用意されている。

ヘッドホン自体の重さも軽く、疲れにくい。この軽さもつけ心地に一役買っている。

ヘッドホンのタイプとしてはオンイヤーに近いアラウンドイヤーという感じ。(アラウンドイヤーに近いオンイヤーとも言える)
耳の上側は耳の上に載せ(オンイヤー)、耳の下は回りを覆う形(アラウンドイヤー)となる。言葉にすると微妙に感じますが、非常に付け心地が良い。オンイヤーに近いアラウンドイヤーの中ではトップクラスの付け心地だと思う。全然耳が痛くならない。
つけ心地としてはアラウンドイヤーに近いか。
ヘッドホンの側圧嫌いの自分にとって、このつけ心地は非常に感銘を受けた。

質感について

デザインはいかにもエレコムらしいデザインだなと思っていたのですが、いざ手に入れて見ると以外に質感がいい。
上の頭の上が当たるバンド部分もイヤーパッドと同じ?かどうかは分かりませんがしっとりとしたレザータイプでクッションが柔らかい。

名前が覚えにくい

あえて悪い点をいうと、名前が分かりにくい。
「EHP-R/OH1000A」となかなか覚えられない。「h.ear on(MDR-100A)」、「DUOZA(ZH-DWX10)」などと言うように、通称というか別名を付けて欲しかった。とっつきが悪いです。

ポーチがついていない

個人的にですが、ポーチは付けて欲しい派なので。付いていないのは残念。
個別にヘッドホンのサイズにあうポーチを探すのは苦労するので。
ちなみに上位モデル(EHP-R/OH2000A)にはポーチが付いています。

最後に

驚異的です。かなりレベルが高いです。
エレコムを見直しました。本当に「意外にいい音」。
音の良さ、付け心地の良さ、軽さ、コンパクトに折りたためるなどと総合的な使い勝手が良い。
この値段でこのクオリティーは文句なし。
非常におすすめ。
安く、高クオリティーのヘッドホンが欲しい人はぜひ。

更新履歴

2016/09/19 誤記修正 以外→意外 ※ブクコメでご指摘頂いた方、ありがとうございます。

芯のあるリッチな音 イヤホン SE535

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音の印象

芯のある音。高い解像度と奥行きを感じる低音十分なリッチな音。

購入時期

2016年3月頃

はじめに

SE535はバランスド・アーマチュア(BA)を3基積んだカナル型イヤホン。(トリプルBA)
1基は高音、残り2基は低音の2Wayという構成。
高級イヤホンとして必ず名前が上がる有名な機種。

SE215、SE315、SE425と来て、その他いろいろな値段の高いイヤホンを買っている状況でいよいよイヤホンスパイラル末期となり、スパイラルを止めるため買った。
ちなみに色はメタリックブロンズ。

参考(SE215、SE315、SE425のレビュー)

pitokka.hateblo.jp
pitokka.hateblo.jp
pitokka.hateblo.jp

メーカーサイト

www.shure.co.jp

外観など

付属品など
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ハードケース付き
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中に付属品が入っている。
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SE425にはなかったボリュームコントローラが付いてくる。
音量を下げることができる。
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標準プラグ変換アダプタ
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スマホケースでも挿さるように段差の付いた改良版。
発売当初は段差がなく、スマホケースが付いた状態だと挿さらなかったらしい。
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その他写真
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エージングは必要

まずエージング(バーンイン)が必要です。すぐに音を評価してはいけない。
はじめはバラバラで微妙な音が流れ、焦りました。
しばらく鳴らし続ける事で、音にまとまりと奥行きが出て、良い音になる。

音質について

完璧な音。SE425に低音と高音を追加し、音の厚みが増え、解像度が大きく上がり完璧な音となっている。
ボーカルのリアルさは凄い。艶を感じる。
低音に2基使用という事で、リッチさを感じる十分な低音の量となっている。
質としてはダイナミック型の重厚な低音ではなく、引き締まった低音。ボワついていない。
重低音というわけではない。特別低音の量は多くない。バランスの良い低音。

音場は狭め。ただ奥行きはある。
芯のある音と言う評価が一番合うと思う。
ぎっしりとした厚みのある解像度の高い音。
2wayとなっていますが音の繋がりは自然。
SE425で感じた中音の濁りもSE535では感じない。
とにかく音の表現力が凄い。BAが1基増えただけでSE425とは次元が違う。

SEシリーズ共通のクリアながら、ほのかに温かみのある音。
高音は刺さらず、聞き疲れしにくい。が、低音に音圧があるので、SEシリーズの中では聞き疲れしやすいか。
しかし、あくまでもSEシリーズの中ではということでイヤホン全体で考えればやはり聞き疲れはしにくい方。

ただハイレゾ音源で女性ボーカルものだと人よってはちょっと刺さるかも。

特別高音は出ていない機種なので、人によってはもう少し高音が欲しいと感じると思う。
このSE535には高音を伸ばしたチューニングのLTDモデルがありますが、そのためのLTDモデルだと思う。

最後に

非常に音が良いです。どんな音源も完璧に違和感なくバランス良く鳴らす。
これだけ値段が高かったら良い音に決まっていると言うか、良い音でないと困りますが。
これまでの自分が書いたSEシリーズのレビューでは「モニターライクな音なので、人によってつまらない音と感じると思う。」と書いていましたがこのレベルになるとつまらなさは感じません。本当に出すべき音を鳴らしている感じ。しっくりくる音と言うか違和感が無い。
視聴などでこの音が好きでないのなら、味付け・色付けされた音が好きなタイプということで、モニターライクなSHUREのイヤホンは買わないほうが良いと思う。
SE215の音が好きな人は絶対に気に入る音。
自分はこれを書いている時点で別メーカであるWestoneのW30(トリプルBA)を持っていますが、こちらのSE535の方が自分は好き。(W30も好きですけども)
BA型高級イヤホンの名機。発売からかなりたった今でも未だに色あせない。
味付けのない高品質な音を聞きたい人におすすめ。

モニターライクな音 イヤホン SE425

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音の印象

バランスの良い音。モニター系の音。

購入時期

2015年10月頃

はじめに

SE425はバランスド・アーマチュア(BA)を2基積み(デュアルBA)、BA1つが高域、もう1つが低域の2Way構成のイヤホン。
SE215、SE315と来ていよいよSHURE(シュアー)の大ファンとなって、SE425が気になって買った。(完全なイヤホンスパイラル)

参考(SE215、SE315のレビュー)

pitokka.hateblo.jp

pitokka.hateblo.jp

メーカサイト

www.shure.co.jp

外観など

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付属のケース
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SE425から下位モデルとは違い、ハードケースとなっている。
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SE425から標準プラグ変換アダプタが付いている。
そのレベルの使用にも耐えられるという自信を感じさせる。
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Lプラグ。スマホケース付きでも挿せるように段差がついた改良版。
発売当初は段差がなく、スマホケースが付いた状態だと挿さらなかった。
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その他写真
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SE315との比較
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パッケージから取り外した時、潰れていた。
しばらくしたら元に戻りますが、ちょっとパッケージングは雑。
標準のMサイズはもう1セット付いているので、最悪はそちらを使えますが。
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イヤピースはSE315と同じ構成なのでSE315の時の写真を載せます。
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エージング(バーンイン)は必要

まずはじめにこのイヤホンはネット上でいくつか指摘されていますがかなりエージングに時間がかかります。
すぐに音を判断しないほうが良いです。最初は正直買って損したかもとちょっと焦りました。淡々と鳴らし、凄いつまらない音が出ます。
1日の鳴らし運転では足りません。数日鳴らし続ける必要があります。
エージングの結果、音が明るくなり、つまらない音では無くなります。
普通に聞きながらの自然なエージングでは時間がかかるので精神衛生上、すぐに音を聞かず、音を常識的な音量で鳴らしっぱなしにしてエージングを行ってから聞いた方が良いと思います。
BA型イヤホンはエージング不要という声もありますが、この体験で自分は完全にBAイヤホンエージング肯定者となった。

フラット

このイヤホンは専門家やネットなどのレビューでフラットと言われています。
メーカー自身も「正確でバランスのとれたサウンド」という表現を使用し、正確な音という事をアピールしています。
自分は今まで何を持ってフラットと判断すればいいんだと思っていましたが、メーカーが正確な音と言っているのだからと、このSE425の音をフラットとして、自分のイヤホンレビューはSE425を基準にドンシャリ、カマボコなどと判断しています。

音質について

SE315と比べ、足りなかった低音が追加され、中音が引っ込み、バランスの良いフラットな音になっている。
適度な低音が追加された事により、音に厚みが出て、SE315よりさらに解像度が上がっている。
低音の量が増えたとは言え、一般的なダイナミック型イヤホンと比べると、低音の量は少ないです。
特に何かを強調している感じはしません。バランスの良い音。
モニターライクな音なので、人によってはつまらない音と感じると思われる。
音場は狭め。その代わり音の形が分かる。メロディーラインを掴みやすい音。

SEシリーズ独特のクリアながら温かみある音で、聞き疲れはしにくい。

2wayということで、音を分けるクロスネットワーク回路を積んだ影響か、中音の新鮮さはSE315より落ちる。若干濁りを感じる。(あくまでSE315と比べた話。)

高音は全然刺さらない。ネットでこの音を刺さると言っている人もいますが正直信じられない。どちらかというとむしろ高音はそんなに出ていない機種です。

SEシリーズの中でも音量は取りにくい機種です。一般的なイヤホンより音量を上げる必要があります。(上位のSE535は何故か逆にSEシリーズの中で1、2を争うほど音量を取りやすい機種になっている)

最後にこのレビューを書いている時点でさらに上位のSE535を手に入れていますが、Webの感想では、SE535よりSE425の方が好きだと言う人がいます。
適度な低音の量でスッキリした音なので、低音が苦手な人はSE425の方が良い音に感じるのかなと思います。(ちなみに私はSE535の方が圧倒的に好きです。)

装着感

イヤホン最高レベル。
SHURE掛け、フィットする形、ソフト・フォーム・イヤパッドのつけ心地の良さなどレベルが高い。

遮音性について

イヤホン最高レベル。
これがダメだったらノイズキャンセリングしかない。

最後に

どんな曲もそつなく鳴らすイヤホンです。
高い解像度、バランスの良いサウンド。
モニターライクな音なので人によってはつまらなさを感じると思います。
味付けの無い本来の音を聞きたい人におすすめ。
イヤホン好きの人は音の基準として1つ持っておくのも良いと思います。

eイヤホン(楽天市場


更新履歴

2016/05/07 文章を修正・追加