イヤホン ATH-IM02 レビュー
音の傾向
高音寄りの弱ドンシャリ。元気な明るいサウンド。 乾いた音。
購入時期
2015年8月頃
はじめに
初めて買ったバランスド・アーマチュア(BA)型イヤホン。
VGP2014 インナーイヤー型ヘッドホン(1万円以上2万円未満)金賞受賞商品。
参考:vgp.phileweb.com
BAドライバは2基(デュアルBA)搭載。
その後、SHUREのBA型イヤホンSE315(1基)、SE425(2基)を手に入れたのでそれとの比較も簡単に。
音質について
音の傾向
乾いた音。音の抜けが良く、軽やかで軽快な音。音の厚みはあまり無い。
高音寄り。音の軸が高音に置かれている。という事で少なくとも原音(モニターサウンド)ではないです。明らかにリスニング向けのチューニング。モニターイヤホンとして売られていますがこれで音づくりしたら大変な事になる気がします。
ステージ上などで音をモニタリングすると言う意味のモニターだと思っておきます。
高音寄りなので一部の曲ではシャカシャカした音になってしまう。
なお、はじめは高音が刺さるのですが、1日(24時間)以上のエージングで刺さるか刺さらないかと言う所に落ち着きます。
解像度について
BA型という事で10000円代のダイナミック型イヤホンより遥かに高いですが、他のBA型と比べれば特別高くない。
自分は現時点でその他のBA型イヤホンとして、SHUREのSE315、SE425を持っているのですが、例えばSE315(シングルBA)と比べ、一般的なボーカルものの曲ではSE315の方が解像度、表現力が高く感じる。
ただ、さすがにデュアルBAと言うことでオーケストラ、ジャズ等の楽器ものだとATH-IM02の方がなかなかの解像度、表現力がある。SE315より上に感じる。
ちなみにSE425(デュアルBA)と比べたら解像度は遥かにSE425の方が上。
低音の量について
BAドライバ2基ですが低音は少なめ。あまり出ない。ただ安物BAよりは出ています。ちなみに低音の量は同価格帯のシングルBAのSE315のほうが出ている。
低音のキレはある。
音質まとめ
簡単に言えば高音寄りの弱ドンシャリ。高音寄りでオーテクらしい音。低音のキレもあり、楽しく聴ける。ただ曲によっては少しうるさく感じる。
装着感
装着感は普通です。特別優れてはいないです。
形があまりフィットしない。
耳の上からコードを通す、俗に言うSHURE掛けタイプということで、どうしても本家と比べてしまう。
SHUREのつけ心地を知ってしまっているとちょっと辛いところ。圧倒的にSHUREの方が良い。
SHUREのSE315、SE425などは形が非常によく、耳にぴったりと収まるのですが、このATH-IM02はあまり形がよくないというか、ただ単純に耳の当たるところを丸くしただけという感じ。
最後に
VGP2014 インナーイヤー型ヘッドホン(1万円以上2万円未満)で金賞を受賞し、ネット上でも絶賛している人が多いです。
ですが、高音が苦手な人は買ってはいけない。
この高音寄りの音をどう捉えるかという事だと思います。
高音が好きな人はいい音だと感じ、高音が苦手な人はシャカシャカした聞き辛い音だと感じる。
ある意味キャラの立っているイヤホンです。楽しく聴けます。
ただ、ぶちゃけ個人的にはあまり好きではないです。このイヤホン。高音寄りの軽い音がどうも…
(嫌いというほどでもなく、時々他のイヤホンの音に飽きたら聞くという感じですが)
また、値段が上がってしまったのもマイナス。
2015/9/1に価格改定があり、現在24000円前後の値段になってしまいました。
18000円ぐらいならまあそんなもんかなのですが、24000円の価値があるかと言われるとうーんという感じ。
その値段になってしまうと、個人的にはSE315や、もうちょっと予算を増やしてSE425なども検討してはと言いたくなってしまう。
(ATH-IM02はドンシャリ、SE315、SE425はモニターサウンドと音のキャラが全然違いますが)
高音好きの人には良いイヤホンだと思いますが、買う際は視聴してみることをお勧めします。
audio-technica IM Series カナル型モニターイヤホン デュアル・バランスド・アーマチュア型 ATH-IM02
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- 発売日: 2013/11/15
- メディア: エレクトロニクス
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