「Core i5-2400S」と「H67M-ITX」を買った
2011/04/13 更新(消費電力や、文章修正など)
「Core i5-2400S」と「H67M-ITX」を買いました。
「Core i5-2400S」はコードネームSandy Bridgeという第2世代Core iシリーズ。
Sは低消費電力版で、クロック2.5GHz、4コア。 ターボ・ブースト時最大3.3GHz。TDP65W。
「H67M-ITX」はH67チップセット採用、Mini-ITXマザーボード。ASRock製。
値段は大体9980円と他社製Mini-ITXマザーボードよりお手頃の値段となっている。
話題のSandy Bridgeをいつかは買いたいと思っていたのですが、ここ最近、3.0Gb/s SATAポートの不具合が修正されたB3ステッピングの商品が出始め、Mini-ITXマザーも情報が出てきたので、そろそろだと思い買いました。
自分は現在スペース上、Mini-ITXケースしか所持していないので。
ちなみに、マザーボードについては、もう4000円ほど出すと、上位バージョンで「H67M-ITX/HT」という、「WiFi 802.11nモジュール」と、「MCEリモートコントローラ」、サウンドソフトとして、「THX TruStudio PRO」が付いたものが買えたのですが、自分は無線LANは要らないし、邪魔だし、サウンドエフェクトも使わないので、安い「H67M-ITX」にしました。
「H67M-ITX」について
外観の印象はいいです。全て日本製高品質の高導電性固体コンデンサだそうです。
付属について
代理店がマスタードシード株式会社で、日本語マニュアルが付いていました。
BIOSに代わり、UEFIが採用されています。
GUIでマウス操作できます。
これが思った以上に嬉しい。凄く楽。ついにマザーの設定をマウスで操作できる時代になったのかと、感動した。
もちろんキーボードでも操作できます。
UEFIの初期設定では、CPUファン、システムファンはフル回転になっています。
設定でLevel 1〜9まであり、Level 1にすれば、自分の場合、
ファン | 回転数 |
---|---|
付属CPUリテールファン | 約1040 rpm |
システムファン(NANO TEK FAN 1000rpm) | 約358 rpm |
とかなり静かになります。
リテールクーラーで十分静かだとおもいます。
端子について
端子は値段が安い影響なのか、自分のモノがたまたまなのか、スピーカ端子の差込口がちょっと硬いです。
また、D-Subコネクタの土台がちょっと弱く、差し込もうとすると、端子が奥に沈むので、ちょっと怖い。
USB端子は問題なし。
「Core i5-2400S」について
一見、クロック数が2.5GHzと性能的に物足りないと思うのですが、ターボブーストにより状況に応じてクロックが上がります。
プロセッサー — インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーに関する FAQ|インテル
から抜粋すると、
Core i5 2400Sの場合
動作するコア | 最大上昇クロック |
---|---|
4コアの場合 | 2.6GHz |
3コアの場合 | 2.8GHz |
2コアの場合 | 3.2GHz |
1コアの場合 | 3.3GHz |
...と言うように、動作するコアを動的に切り替えて、動作コアを減らすごとに最大クロック値が上がる。
たとえば、2コアのみを使っているときは、最大で一時的にデュアルコア3.2GHzのCPUと同等になる。
現状、自分が意識して見た限り、3.3GHzまで上がるのはほとんどなく、2.6〜3.1GHzまでが多い。
ターボブーストによるクロック上昇はインテルが提供している、「ターボ・ブースト・テクノロジー・モニター」で見られます。
参考:インテル ターボ・ブースト・テクノロジー・モニター|ダウンロード・センター|インテル
...というように、基本2.5GHzですが、動的に結構ターボ・ブーストするので、自分が使っている限り、凄い軽快。
Phenom X3 720BE(2.8GHz)、 Core i3 540(3.06GHz)などを使ってきましたが、体感速度など今までの中で一番早い。
ちなみに、アイドル時は1.6GHzまで下がります。
低消費電力版のi5 2400Sでこんなに早いのなら、i5 2500Kやi7 2600Kはどんだけ早いのだろうと凄い興味が出てきた。
組み立て後のベンチマークなど
構成
CPU | Core i5 2400S (2.5GHz) |
---|---|
マザーボード | H67M-ITX |
GPU | Intel Intel HD Graphics 2000 (オンボード) |
メモリ | DDR3 4GBx2 (W3U1333Q-4G) |
HDD(システムドライブ) | 東芝 MK3265GSX (2.5インチ 5400rpm 320GB) |
HDD | WD WD10EADS-00M2B0(3.5インチ 5400rpm 1TB) |
ケース | acubic T80 |
フロントファン | Gentle Typhoon 12cm 1150rpm |
リアファン | NANO TEK FAN 1000rpm (マザーによる回転制御) |
電源 | SS-600HM |
ディスプレイ解像度 | 1680 x 1050 (WSXGA+) |
Windows 7 64bit版をインストールしました。
CrystalMark 2004R3の結果
2011/04/12 追記
ワットチェッカーPlusを持っていたので、簡単に消費電力を調べて見ました。
ついでに温度も乗せます。
目視による確認なので、おおざっぱです。参考程度に。
CPU、マザーの温度は「ASRock eXtreme Tuner」で確認した。
室温24度の環境にて。
アイドル時
状態 | CPU | M/B | 消費電力(W) |
---|---|---|---|
アイドル時 | 35度 | 31度 | 37w |
HDDを2台積んでいる影響なのか、他のサイトの結果より多め。
OCCTによる負荷
CPUなどに負荷をかけるソフト「OCCT3.1.0」を使用し、負荷をかけた。
作業時間の都合上、初期設定より短めの30分に設定して流しました。
OCCTは「アイドル」→「負荷」→「アイドル」の流れで行われるので、実際の負荷時間は約20分?ほどだと思います。
状態 | CPU | M/B | 消費電力(W) |
---|---|---|---|
負荷時(CPU100%) | 61度 | 40度 | 97〜100w |
すべてのコアが100%の負荷で、2.6GHzターボ・ブーストがかかりっぱなしの状態での結果です。
このとき、CPUファンは約2000rpm、リアファン(NANO TEK FAN)はフル回転の約1000rpmになりました。
ブラウザでWebサイトを見たとき
一般的な用途として、ブラウザでWebサイトを見たときの消費電力を測りました。
状態 | CPU | M/B | 消費電力(W) |
---|---|---|---|
ブラウジング | 35度 | 31度 | 42〜54w(時々60w) |
はてなブックマークやTwitterの自分のタイムラインなどの重いページをスクロールすると60wぐらいを記録する。その他は、42w〜54wに収まっている。
動画サイトを見たとき
YouTube HDの動画で以下の動画を1080pに設定して見た場合、
(HD) 夜のゆりかもめ(新橋→豊洲) 01 - YouTube
状態 | CPU | M/B | 消費電力(W) | 備考 |
---|---|---|---|---|
ウインドウのまま | 42度 | 33度 | 42〜56w | CPU使用率は約18% |
フル画面 | 44度 | 33度 | 54〜62w | CPU使用率は約23〜41% |
このときCPUファンは約1094rpmでアイドルとほぼ変わらず。
2週間ほど使いましたが問題なく動作しています。
「Core i5-2400S」は、低消費電力版ながら、さすがSandy Bridgeという性能。
「H67M-ITX」については、値段が手ごろながら、すべて固体コンデンサ採用、サウンドチップがRealtek ALC892採用で音がいいなど、基本的なスペックがちゃんとしているのでおすすめです。
Intel CPU Core i5 i5-2400S 2.5GHz 6M LGA1155 SandyBridge BX80623I52400S
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