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無意味な単語が含まれているけど、気付かずに読めてしまう文章について

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読めることが間違い? : ひろゆき@オープンSNS

今、ネットで、実は無意味な単語が含まれているけど、気付かずに読めてしまうという文章がはやっている。

その文章は以下。

こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく


この文章、私も見事に途中まで違和感無く読んでしまったのですが、はてなブックマークコメントの中で、「プライミング記憶」という単語を見て、思い出した。

池谷裕二さんの本「記憶力を強くする」の中で、この現象に付いて触れられていたことを。

この本によると、長期記憶は、以下の4つの種類に分けられると書いてある。

その中で、「プライミング記憶」という“無意識に行われてしまう記憶”が原因となっているらしい。

「記憶力を強くする」 P67より引用

つまり、「ほうれそんう」という無意味な単語を読むときに、以前に出てきた「ほうれんそう」という言葉を記憶していて、自分の意識よりもその記憶のほうがさきに文字を認識してしまうのです。このように無意識に行われてしまう記憶をプライミング記憶といいます。


この記憶のおかげで、人間はすぐ見えているものの解釈や、自分のおかれている状況の判断などを迅速にすることが出来るとのこと。


こういう記憶の話は面白い。

この本は、記憶に関するいろいろな知識を知ることが出来て、読んで損はないです。
おすすめ。

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)